人生のビジョンの描き方 〜実際にクライアントに提供する具体的方法〜

最近、人生のビジョンについて興味を持たれてアクセスしてくださる方が多いので、普段私がコーチングプログラム「Self Bridge」の中でご提供している、ワークについて、ご紹介してみたいと思います。

この手法は、大きく2つの要素に分かれていて、どちらも一度は耳にしたことのあるものだと思います。
でも、これを組み合わせて、しかもこれだけしっかりと考える機会が無かったのなら、今日がいいチャンスです。


是非、一度じっくりと取り組んでみて下さい。

目次

人生のビジョンを描くための、2つの構成要素

やりたいことリスト100

ビジョンをつくる前に、材料としてやってみて欲しいのが「やりたいことリスト100」の作成です。

これは、結構多くの人が一度はやったことがあるんじゃないでしょうか。
そのリストはその後どうなっていますか?(笑)

私は一度作ってみて(その時も100個も書けませんでしたがw)、作った直後に満足のピークを迎え、そして数ヶ月〜1年くらいで、ほぼ意識の片隅に追いやられてしまいました。

もしも、この「やりたいことリスト100」を真面目に取り組むのなら、「期限入れる」ということと「定期的にレビューする」というこの2点は絶対に外してはいけないポイントです。

私のこれまでの経験では「年1回の振り返り」ではダメだと思います。最低でも半年に1回。出来れば、3〜4ヶ月に一度はレビューすることをオススメしています。

そうすることで、達成されていくもの、リストから外れるもの、新しくリストに加わるもの、がちゃんと現実的に目の前に具現化されたリストを保つ事ができます。

あるクライアントさんが実際にやってみた感想でこんなことを仰っていました。

「実際に書いてみると、今すぐにでもできることが結構あって、書こうと思った瞬間に、やると決めてリストにすら載らないものがありました。」

つまり、「やりたいことはコレ」と、顕在意識で認識したことで、「やること」に変化し、「出来た事」になったわけです。恐らくは、「出来た」とすら思わないくらいの感覚で「やったこと」くらいに思っているでしょうが、この「やりたいことリスト」の本質は、この出来事に集約されていると思います。

ただ、今回はこのリストは、「やりたいことリスト」としての力以上に、ビジョンを描くための「材料」として使っていきます。
もちろん、上でお話した、このリストの本質的な効果、も副次的に感じながら取り組んでみていただければと思います。

さて、もう少し具体的に、リストの作り方についてお話しておきます。

  • リストに優先順を付ける必要はない。
  • 小さい事、難しいと思う事、なんでもいいので、兎に角書いてみること。
  • 出来るだけ具体的な表現で書くこと。
  • 達成した/していないことが分かる表現で書くこと。
    (「幸せになる」とか「お金持ちになる」ではなく、お金なら幾ら必要なのか、幸せはどういう状態で幸せを達成しているのか。)
  • 「〜したい」「〜なりたい」ではなく「〜する」「〜になる」という表現を使うこと。
  • それぞれの行に「記入日」と「期限」を記入すること。(そして「達成日」を書く欄も作っておくこと。)

【補足要素】※自動計算されるワークシートを作ると便利。
※クライアント様には専用フォーマットを提供しています

  • 期限が今から何年後かを記入する。
  • 期限日時点の自分の年齢、関係者の年齢を記入する。
  • グループ分けをする。分け方は自由。
    例えば、「家族」や「仕事」という区分もあるし、「自己啓発」や「余暇」「趣味」「旅行」「お金」という区分けもある。より具体的に「バイク」や「スイーツ」「美容」「ダイビング」など細かな区分をしてもよい。「このグループのやりたいことって多いな」という事が分かればよい。

補足事項に挙げたように、年数の計算や、グループ分けや並び替えを行って集計してみようと思うと、Excelやスプレッドシートに書き出して纏めるのが最終的には便利です。

書き出しは紙にしても構いませんが、纏める段階では是非スプレッドシートを活用してみてください。

だいたいみなさん、50個くらいは書けると思います。そこから先、もしも行き詰まったら、少し時間軸を遡って、小さいころにやりたかった夢を想い出してみたり、お金や時間などの制限が無いとしたらどんなことことがしたいのか、など、今自分をがんじがらめにしている枠を取っ払って考えてみると如何でしょうか。

実際にクライアント様とのコーチングセッションでは、必要に応じて、もっといろんな確度から深掘りしたり、意識を広げる対話をしながら、リストを埋めて行くことできます。

必ずしも100個全部埋める必要はありませんが、できるだけ沢山書き出してください。

「もう何も出て来ない!」となった後、最後にひとつ絞り出したら、その1つは是非大切に扱ってあげてください。

終わりを想い描くことから始める

ビジョン構築のためのための2つめの作業は「終わりを想い描くことから始める」です。

これは、スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」に出てくる、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の冒頭に出てくるワークです。

私がこのワークに出逢ったののは、2003年か2004年頃だったと思います。当時7つの習慣のセミナーは今みたいに細分化されていなかったように思いますが、それでも幾つかの研修がありました。

私は運良く、「タイムクエスト」という時間管理のセミナーに参加させてもらう機会を得ました。(現在はこの部分はタイムクエスト社として分社化されているみたいですね)
担当して下さった講師の方にも恵まれ、当時の私はフランクリン手帳の虜になりました。

このセミナーで私は初めて、自分の葬儀のシーンを思い描いたのです。
当時は、残念ながらそのパワフルさにも気づいておらず、「上手く思い描けないな」とか「こんな感じかなぁ」くらいにしか思い描くことができなかったことを覚えています。

  • 自分が何歳でこの世を去るかを決める
  • この世を去る瞬間の事を想像する。
    • どこで亡くなったのか
    • どんな人達が側にいるのか
    • どんな人生を歩んできたのか
    • どんな奴だったと振り返って欲しいのか
    • 人々にどんな影響を与えただろうか

【要素を細かく因数分解する】

  • 亡くなる年が90代だとしたらの、90代はどんな風な生き方をしたかを整理する。
  • 次にその前10年、80代はどんな風だったか。80代がこんな生き方をしたから、90代はこうなって必然だったよな、と思える情景を想い描く。
  • 10年ずつ遡り、現時点までを振り返ってみる。(現時点より前は振り返らなくてよい)

実際には、この因数分解については、もっと別の確度からも分解し、より明確な状態を想い描くようにしていくのですが、まずはザックリと上記のように振り返ってみるだけでも、様々な気づきがあるはずです。

最期を想い描くなんて、全く想像すらできない

棺桶に入る瞬間のことを想像したら、今の状態のままで入りたくないと思った

穏やかに、充実した最期を想う描くことで、より今を大切に捉えることができるようになった

今までは、何となくしか考えていなかったことを、明確に言葉にすることができた

ここでも、注意としては「〜したい」とか「〜でありたい」という願望の形式ではなく、この世を去るあなたが、振り返って書いているのですが、全ては過去形や完了型で書かれていることを意識してください。

そして、頭で思いえがくだけでなく、必ず文字に起こしてください。

文章という形にすることで、人に伝わる力を得て、より実現までの時間が短縮されていきます。

整合性をとり現実味を増す

先の2つのワークの結果についてですが、「終わりを想い描く」の人生の足跡の中に、しっかりと「やりたいことリスト100」の項目が実現されている人生でだったでしょうか?

ひょっとすると、やりたいことの半分も含まれていなかったかもしれません。
その場合は、やりたいことを実現してきた人生をもう少し明確に想い描いてみてもいいですし、逆にやりたいことリストの項目を満たさなくても、満足いく人生が送れたのなら、その項目は達成しなくてもいいこと(あなたの人生にとってはオプション)なのかしれません。

はたまた、10年後を期限にしていたやりたいこと、が人生の足跡を辿ってみると10年後だと遅い、と感じるかもしれません。逆にもう少しあとで実現していそうだな、となるかもしれません。

それぞれが、それぞれに影響し合い、より現実味を持った人生プランへと磨き上がっていきます。

「親孝行のために●●へ旅行する」という項目なんかは、自分の人生状態だけでなく、親の年齢も加味して考えると、期日がより具体的になり、そのための行動が明確になるはずです。

全ては最期の時に向かって続いている

ビジョンを人生という長いスパンで想い描く最大のメリットは、「最期良ければ全て良し」ということです。

人生の最期の瞬間を満足行くものと決めたら、あとはその時へ続く道程は、全てが「プロセス」でしかありません。

今は「結果」と思っている、その「失敗」や、残念な事も、全ては「プロセス」でしかないのです。

もしも、最期の瞬間の貴方が、今ココにに居て、あなたと入れ替わったとしたら、目の前にある「結果」や「失敗」をみて、どのように感じるでしょう。そしてどのような行動を起こすでしょう。

様々なプロセスを経て、最期の瞬間に辿り着いたあなたなら、今この瞬間はどのような選択をするでしょうか。
辿り着いたあなたなら、分かっているはずです。
その選択が、必ず最期の時に向かって続いている道であることを。

人生のビジョン構築体験ワークのお誘い

如何だったでしょう。
あなたの人生のビジョンを想い描く具体的な方法が、ご理解いただけたでしょうか。

・なんとなく分かった方
・分かったけど、実際にリストにするのが難しいな、と思った方
・書けたとしても、整理したり深掘りしたりするのは1人だと難しいなと思う方

現時点ではいろんな方がいらっしゃると思います。

人生のビジョン構築体験ワークでは、実際に私が継続セッションでクライアントに提供しているスプレッドシートのフォーマットをご提供し、書き出し方についてのQ&Aや、各項目に対する違った角度からの問いかけなどを通じて、貴方のビジョンをより明瞭なものにへと近づけるお手伝いをいたします。

しっかりと皆様それぞれにお時間をとって話を聞かせていただきたいと思いますので、各回3名様限定です。
お一人様たった1,100円で結構です。

無料だと、冷やかしの方や、ちゃんと取り組めない時間泥棒の方が紛れ込まれるので、値段をつけさせていただいています。

たったの1,100円ですが、されど1,100円。

「しっかりとそれだけのお金と、時間を費やしてでも、この体験ワークに参加してみよう。」

そう思える方は、ご参加お待ちしております。
きっと何十倍もの価値があることを実感していただけることでしょう。

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