新しく作るためには解体が必要
先日、沖縄出張をした時に、解体業を専門にされている社長さんとお話させていただく機会がありました。
今まで「解体」ということについて、あまり深く考えたことがなかったな、と。
ビルを建てる、家を建てる、という何だかこう、「作り上げる」というイメージからか、そちらの方が華やかだし、
前向きなイメージがあるし。
コインの裏と表なはずなのに、いままで知ろうとしてなかったな、と思いました。
新しく建物を作るとき、「地鎮祭」というのをしますが、解体の時にも「解体祭」というふうにされるそうです。
その建物には、長い歴史といろんな思い入れが詰まっていますからね。
そして、この企業のめっちゃ素敵なところは、解体前にあります。
まず最初にするのは、建物を全部見て回ること。
そして、施主さんの思い出が詰まった壁や柱を、取っておくそうです。
そうすると、不思議なことに、工事が始まったときに、「あそこの柱、とって保管しておけないですかね?」という相談があったりするそうです。
すごくないですか?
ただ、単純に壊せばそれで終わりのタスクを、お客様の望むことを先回りしてやっておく。
本当に、それだけ長い間の、大切な思い出が、その建物には詰まっているんです。
当たり前のことなんですが、それを当たり前にやっておられる社長の語りっぷりが格好よすぎました。
そして、「オワリはじまり」
奇しくも沖縄の誇るアーティスト、かりゆし58の曲ですが、この建物についてもまた、「終わらせるから新しく作ることができる」
「在ったものを壊してそれでオワリじゃなくて、終わらせることで、そこから始まるんだ。」だからオワリはじまりなんだ、と。
もう、なんだか鳥肌が立ちました。
何かを始めようとしてるとき、やっぱり何かを終わらせたり、ゼロフラットになったり、原点回帰したり、それは物理的な事かもしれないし、精神的な事かもしれないけど、全ては「オワリはじまり」
・動きだそうと思っているのに、何故かブレーキがかかる。
・想いが空回りして行動に移せない。
・考えるばかりで前に進まない。
そんな方はぜひ、ゼロフラットになり、原点回帰してみてください。
答えはスタート地点にあるし、それに気付くために必要なのは、ほんのちょっとしたきっかけだけです。
改めて思ったのですが、私達ライフコーチは「ほんのちょっとしたきっかけ」でしかないんだなと。
でも、それが最大の価値であり、クライアントさんが求めているものなんだな、と。
もうすぐ4月。
新しい年度の始まりですね。
この時間的なきっかけの力も利用して、是非一度あなたの「オワリはじまり」の想いをきかせてください。