ビジョンとは?人生を豊かにする道標〜みちしるべ〜

目次

ビジョンとは何か?

ビジョンとは、自分の理想とする未来の姿や、目標を明確に描くことです。私はコーチングにおいて、クライアントとまず最初に、クライアントのビジョンについてお伺いしています。今日はその「ビジョン」についてお話してきたいと思います。

ビジョンの基本的な定義

ビジョンとは、将来に対する明確なイメージや目標のことです。多くの場合、企業理念と同列に、ビジネス母体のビジョンとして語られることが多いかもしれませんが、これは別に企業に特化した概念ではありません。

ある有機体(それは個人でもいいし、会社組織というものでもいいと思います。)が、未来に向かって進むときに、共有しているべき「未来のあるべき姿」とも言い換えられるでしょう。

ちなみに辞書にはこのようにも定義されています。

「あなたが想像するイメージ、または心の中で描く図」

企業のビジョンと個人のビジョンについて

企業のビジョンは、その事業が目指すべき方向性や目標を示し、従業員や関係者に共有されます。一方、個人のビジョンは、自分自身が将来成し遂げたいことや理想の生き方を指します。両者は異なるものの、共通する点は目標に向かって進む指針を提供することです。企業としても個人としても、ビジョンを明確にすることで、日々の選択や決断に意味を持たせ、モチベーションの向上に繋がります。特に個人にとっては、自分の価値観や人生の目的を深く理解することが重要です。それにより、自分自身がどのような未来を望んでいるのかを明確にし、その実現に向けて行動することができます。

企業のビジョンは多くの場合、社外のステークホルダーに対しても示されるため、私達がより一般的に目にし、イメージしやすい状況ではありますが、個人の場合はそうではありません。
企業のビジョンはより簡潔に、よりキャッチーに人を惹き付ける必要性があるため、非常に纏まった表現になっています。このイメージがとても強く、個人のビジョンも「何かキャッチーなひと言で表さなければ」と考えてしまう人が多いと思いますが、決してそんなことはありません。

あなたのビジョンは、あなたが心から確信を持ち、そして伝えたい人に伝わる形で伝われば良いのです。

私の思う、個人の「ビジョン」とは

ビジョンを持つことは、自分の望む未来を描き、それに向かって進むための羅針盤となります。スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」にある、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」という考え方は、ビジョン策定の上でとても役に立つものだと思います。

人生の最期にどのような姿でいたいかを想像し、そのビジョンに基づいて今を生きることの重要性を教えてくれます。例えば、家族に囲まれて幸せに過ごしている姿や、社会に貢献している姿を思い描くことで、その目標に向かって今何をすべきかが見えてきます。ビジョンとは、単に目標を立てること以上の意味を持ちます。それは、自分の価値観や信念を反映した、理想の未来像です。このビジョンがあるからこそ、日々の選択に意味が生まれ、困難に直面しても諦めずに前に進む力となります。だからこそ、ビジョンの明確化は、充実した人生を送るために欠かせないステップなのです。

ビジョン策定時に知っておきたい用語

これは、この記事の本来のテーマと少しずれますが、ビジョンと関連し、周辺に様々な用語が出て来ます。特に企業のビジョンを策定する場合に目にする言葉ですが、企業のビジョン策定においては、理解しておく方がよいですし、個人のビジョン策定においては、「あまりそこを意識し過ぎなくていいんだよ」ということを知っていただければと思います。

ミッションとの違い

ビジョンとミッションは、組織の目指す方向性とその実現方法を示す重要な概念ですが、それぞれ異なる意味を持っています。

ビジョン

ビジョンは、組織が将来達成したいと考える理想の状態や目指すべき未来像を表します。ビジョンは長期的な視点で設定され、組織の根本的な価値観や信念を反映しています。ビジョンは、組織の目的を明確にし、従業員にインスピレーションを与え、方向性を示す役割を持ちます。

ミッション

ミッションは、組織がビジョンを達成するためにどのような活動を行うか、また、その活動を通じてどのような価値を顧客や社会に提供するかを示します。ミッションはより具体的で実践的な内容を含み、組織の存在目的や業務の本質を反映しています。ミッションステートメントは、組織が日々の意思決定を行う際の指針となります。

要するに、ビジョンは「組織が目指す未来の姿」であり、ミッションは「その未来を実現するために今何をすべきか」という現在からのアプローチです。ビジョンが目標を設定することで、ミッションはその目標達成のための具体的な行動計画を提供します。

バリューとの違い

ビジョン、ミッションと並び利用されるキーワードがバリューです。

バリュー

バリューは、組織が重視する価値観や原則を示します。これは「組織は何を大切にするか」という問いに答えるもので、組織の意思決定、行動様式、対人関係の基盤となります。バリューは組織文化を形成し、日々の業務での行動指針を提供します。組織のバリューは、従業員が共有すべき信念や態度を明確にし、組織の一体感と結束力を高めることに寄与します。

要するに、ビジョンは「組織が目指すべき未来の姿」を描き、組織が長期的に達成したい目標を示します。一方で、バリューは「組織が日々の業務や意思決定でどのような価値観を大切にするか」を定義し、組織の行動と文化の基盤を形成します。ビジョンが目標設定に関わるのに対し、バリューはその目標に向かって組織がどのように行動するかを定義するのです。

企業理念との連携

企業理念とは、その会社が大切にしている価値観や信念のことです。これを日々の業務に生かし、チーム全員が一丸となって目標に向かうことが大切です。ビジョンとは、企業が将来実現したい姿を指します。企業理念を踏まえた上で、ビジョンを明確にすることは、社員一人ひとりが自身の仕事の意義を見出し、モチベーションを高めることにつながります。理念とビジョンが連携することで、企業はより強固な組織へと成長していくことができるのです。この考え方は、私たちの人生にも応用できます。人生の最期に何を成し遂げたいかを思い描き、そのビジョンに向かって今を生きる。そうすることで、日々の選択が明確になり、充実した人生を送ることができるでしょう。企業理念とビジョンの連携は、単に業績を上げるためだけではなく、働く人々の人生にも深く関わっているのです。

ビジョンの持つ価値とその重要性

ビジョンとは、目指すべき未来の姿や理想を示す言葉です。人生の目標を定める上で、ビジョンを持つことは非常に重要です。なぜなら、ビジョンがあることで、日々の選択や決断に明確な指針を持つことができ、迷いが少なくなります。例えば、「健康で充実した老後を送りたい」というビジョンがあれば、日頃から運動を心がけたり、バランスの良い食事を意識するようになります。このように、ビジョンは目の前の行動を促す力を持っています。また、困難に直面した時、ビジョンは遠い未来への希望を与え、乗り越える勇気をくれます。ビジョンを持つことで、人生における選択がより豊かで意味のあるものになり、自分自身の成長にも繋がります。だからこそ、ビジョンの持つ価値は非常に大きいのです。

ビジョンがもたらす本質的な価値

ビジョンとは、自分の目指すべき未来像を明確に描くことです。このビジョンがあることで、私たちは日々の選択を通して本質的な価値を追求することができます。例えば、「終わりを思い描くことから始める」という考え方は、人生の最期に何を成し遂げたいのかを考え、その目標に向かって今を生きるための指針を提供します。これは、ただ漠然と生きるのではなく、意味のある人生を送るための重要なステップです。ビジョンを持つことで、私たちは自分自身の可能性を最大限に引き出し、より充実した人生を送ることができるのです。重要なのは、ビジョンを持ち、それに向かって一歩一歩進んでいく勇気です。毎日を意味あるものに変えていく力は、ビジョンがあるからこそ得られるのです。

日常生活におけるビジョンの意味

日常生活におけるビジョンとは、自分の理想の未来像を描くことです。このビジョンが明確になると、目標に向かって進むための指針となります。例えば、「7つの習慣」にあるように、人生の終わりを思い描き、それを踏まえて今を生きることが重要です。この考え方は、日々の選択や決断において、自分自身がどのような生き方をしたいのかを考える良い機会を提供します。ビジョンを持つことで、目の前の困難にも意味を見出し、乗り越える力が湧いてきます。また、ビジョンは夢や希望だけでなく、実現可能な計画に落とし込むことが大切です。毎日の行動がビジョンに沿っているか定期的に確認し、必要に応じて調整することで、理想の未来に近づいていきます。自分だけでなく、周りの人と共有することで、サポートや協力を得られることもあります。日常生活におけるビジョンを持つことは、豊かで充実した人生を送るための第一歩です。

ビジョンに関するよくある質問

ビジョンの策定にあたり、よくある質問を少しご紹介しておきます。

短期・長期ビジョンの設定方法

ビジョンの長短については、様々な考え方があります。私のオススメは、先にもご紹介した通り、「終わりを想い描くことから始める」を起点として、そこから手前に少しずつ戻ってくる方法です。

「終わりを想い描く〜」はある意味、個人にとっては究極的に最も長い、長期ビジョンとなります。全てのビジョンや日々の行動はここへと繋がっていくのです。

そして、その手前10年はどうでしょうか?最期の手前10年は、どんな生き方をしているのか。10年こういう生き方をすれば、最期はこうなる。そんな10年を想い描いてみましょう。そしてどんどん手前に遡ってきて、直近1年や、「今」この瞬間について考えて見ましょう。

ポイントは「全ては最期に向けて繋がっている」ということです。

理想的なビジョンのレベル感

理想的なビジョンは、「ありありとその姿を思いえがくことができる」ということです。それくらいに具体的なものがよいです。

もしも「お金持ちである自分」というものを掲げるのであれば、それは具体的にどういう状態なのでしょうか?
「幸せである」とすれば、あなたにとっての「幸せである」とはどういうことなのでしょうか?

ビジョンの変更は可能か

もちろん可能です。というよりもむしろ、自分や環境の変化・成長に合わせて、積極的に書き換えましょう。決して誤解しないで欲しいのですが、「諦めて方向転換する」のではなく、前向きに方向修正して欲しいと思います。

多くの場合、「人生の最期の瞬間」の期待値が大きく変わることは、そうそうには無いはずです。だとすると、変化するのは、そこまでの過程でのことです。

「最期良ければ全て良し」

蛇行しながらでも是非ともそこに向けて進み続けましょう。

すべての人にビジョンは必要か

とても難しいですが、私は個人的には「あった方がいい」と思っていますし、「本当はある」と思っています。ただ、それが明確に想い描けて表現できていないだけで、「ある」と考えています。

無くても、時が経てば人はいずれこの世を去ることになります。
だから「なければならぬもの」ではありません。

ビジョンを持つことで、目標に向かって効率的に進むことができますが、必ずしもビジョンがなければ人生を豊かに送れないわけではありません。大切なのは、自分自身がどのような生き方を望んでいるかを理解し、その上でビジョンの有無を考えることです。人生の最期をどのように迎えたいかを想像し、そのために今何をすべきかを逆算することで、自然とビジョンが見えてくることもあります。ビジョンがある人もない人も、それぞれの価値観を大切にしながら、充実した人生を送りましょう。

ビジョンがあれば、明確にそこに向けて人生を送ることができる。ただそれだけのことです。
ただそれだけのことが、とても豊かな人生になる。そう信じています。

ビジョンを設定する際のデメリット

柔軟な考えをもっていなければ、ビジョンを設定することで、がんじがらめの人生になってしまう危険性があります。

ビジョンがあまりにも固定的であると、予期せぬ変化に対応できなくなる可能性があります。また、現実とのギャップに直面した時、挫折感を感じやすくなることもあります。さらに、ビジョンに固執しすぎることで、他の可能性を見落としてしまうリスクもあります。ビジョンを設定する際には、柔軟性を持ち、時には見直しを行うことが重要です。それによって、より豊かな人生を歩むことができるでしょう。

ビジョンの作成プロセス

ビジョン策定の準備段階

ビジョンを策定する準備段階としては、「終わりを想い描くことから始める」を実践して欲しいと思います。

自分の人生で何を成し遂げたいのか、どのような人間になりたいのかを深く考えることから始まります。この過程は、単に目標を立てること以上の意味を持ちます。なぜなら、ビジョンとは、私たちの行動や決断の根底にある価値観や信念を反映したものだからです。自分自身の最終的な目標を思い描くことで、そのビジョンに向かって今何をすべきかが明確になります。ビジョン策定の過程では、自分が価値を置くもの、情熱を感じるものを見つけ出し、それを実現するために必要なステップを考えることが重要です。このステップを踏むことで、より充実した人生を送るための土台が築かれます。

ビジョンの公表と共有

ビジョンの公表と共有は、自分の目指すべき未来像を明確にし、それを周囲と共有することで、一層の理解と協力を促す重要なステップです。ビジョンとは、単に目標を設定すること以上の意味を持ちます。それは、自分自身がどのような人生を送りたいのか、そしてそのために今何をすべきかを考えるきっかけを与えてくれます。このプロセスは、人生の最終章を思い描き、そこから逆算して今日から始めるべき行動を計画することにもつながります。共有することで、自分だけではなく、周りの人もビジョンに賛同し、支援してくれる可能性が高まります。また、公表することで自分自身の決意も新たにし、ビジョン達成に向けた一層のモチベーションにもつながります。ビジョンを共有することは、目標達成への道のりをより確かなものにするための、大切な一歩です。

まとめ:ビジョンはあなたの生き方を描くための重要なツール

ビジョンとは、自分の理想の生き方や目指すべき未来を明確に描くことです。人生の最期をどう迎えたいかを想像し、そのイメージから逆算して現在から実行すべきことを決めるということです。

ビジョンを持つことは、単に目標を設定する以上の価値があり、自分の内面と深く向き合い、真の願望を明らかにする作業です。それを通じて、自己実現の道が開かれます。

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