セカンドキャリアは転職だけじゃない。人生の次のステージを見つめよう
40代。多くの人にとって、仕事も家庭も安定し、人生の次のステージを意識し始める時期です。しかし、セカンドキャリアという言葉を聞くと、どうしても「転職」や「独立・起業」といった選択肢ばかりが頭に浮かびがちではないでしょうか?
私は、これらの選択肢を否定するつもりはありません。ただ、これだけでは本当に満足のいくセカンドキャリアを描けないと考えています。
キャリアは人生の一部に過ぎません。仕事は日々の生活を支える重要な要素ですが、それだけでは心からの充実感を得ることは難しいのではないでしょうか?
例えば、家族との時間や趣味に費やす時間を増やすことで、人生全体のバランスが取れることもあります。人生そのものをどう生きるかを考えた上でこそ、キャリアという道が自然と見えてくるのです。
この記事では、40代だからこそ考えたい「セカンドキャリア 人生設計」についてお話しします。
キャリアだけにとらわれていませんか?
セカンドキャリアを考える際、多くの人が「今の仕事に不満がある」「これからの生活をもっと良くしたい」といった理由で転職や独立を目指します。確かに、それらは具体的なステップとして有効です。しかし、それだけで本当に満足できる人生が築けるでしょうか?
私は30代でサラリーマン生活を終えました。それは単にキャリアの転換ではなく、自分の限られた人生をどう生きるかを真剣に考えた結果でした。
毎日往復数時間を費やす移動時間。
無駄に長く拘束される労働時間。
父親の居ない夕食の時間。
週末に集中する混雑。
世の中、多くの労働者に支えられ、成り立っていることは事実です。私は労働を否定するつもりはありません。
しかし、特に何も考えずに、周りの多くの人が「安定」という思考停止の2文字により、人生の大半の時間を捧げていることに、多少の疑問をもっています。
40代のセカンドキャリアは、単なる職業選択ではなく、新しいライフステージを生きるための土台作りです。転職や起業といった具体的な行動の裏には、人生そのものをどうデザインするかという問いがあるべきです。
セカンドキャリアは「人生全体の設計」から始めよう
40代のセカンドキャリアを成功させる鍵は、「人生全体を見据えること」です。仕事は人生の一部に過ぎません。あなたが目指すべきは、自分の価値観や大切にしたいものを中心に据えたライフステージの再設計です。
1. 現状を正確に把握する
まず、自分の現状を冷静に見つめ直しましょう。
- あなたの仕事は何を満たしていますか?
- 家庭や趣味、健康にどれだけの時間を割けていますか?
- 本当にやりたいことは何ですか?
これらを明確にすることで、自分がどこに立っているのか、次にどこに進むべきなのかが見えてきます。
2. 人生の優先順位を再設定する
40代は、これまでの価値観を見直し、優先順位を再設定する絶好の機会です。
- あなたが大切にしたいのは家族ですか?健康ですか?それとも新たな挑戦ですか?
- どんな日常が、あなたに満足感や充実感をもたらしますか?
この問いに真剣に向き合うことで、セカンドキャリアの方向性が明確になります。
3. 新しい目標を設定する
優先順位が明確になったら、具体的な目標を設定しましょう。たとえば、以下のような形です。
- 家族と過ごす時間を増やすためにリモートワークに転職する
- 長年の夢だった資格取得に挑戦する
- 趣味やボランティア活動を通じて新しい人間関係を築く
目標はあくまで自分の価値観に基づいて設定することが大切です。
40代でのセカンドキャリア独立体験
私は40歳を目前に、サラリーマンを辞めて独立しました。そのとき、ただ漠然と「もっと自由になりたい」と考えていたわけではありません。独立を選んだ背景には、自分の人生における優先順位や価値観を深く見つめ直したプロセスがありました。
以下の3つを軸に考えました:
- 人生の時間は有限である – 自分が本当にやりたいことに時間を使う。
当時は、「本当にやりたいこと」があったわけではなく、「今の時間の使い方は無駄が多すぎる」という憤りが切っ掛けでした。しかし「時間が有限である」という考えがベースにあったからこそだと思います。 - 家族との時間を最優先に – 子どもとの時間を大切にしながら、柔軟な働き方を模索。
妻に言わせると、「今でも子どもの事は私にまかせっきり」と言われるかもしれませんが、それでもサラリーマンであるよりも、今の働き方・生き方であるからこそできる家族との時間の過ごし方をしていると思っています。 - 価値観を中心に据えた働き方 – 自分が満足すること、そして他人にも認められることを目指しました。
これは、独立してからの事ではありますが、しっかりと自分の価値観を見つめ直し、どう生きるかを真剣に考えました。その上で、人生全体のビジョンを構築し、それをキャリアとして描きました。
結果として、ライフコーチとして新たなキャリアを築き、エンジニアとの二足の草鞋を履くことができました。
今では法人も立ち上げ、物販を行ったりと配管を増やしているところです。
まずは小さな一歩から始めよう
セカンドキャリアを考える上で、最も大切なのは「行動に移すこと」です。完璧なプランがなくても、小さな一歩から始めることが重要です。
1. 自己分析シートを作成する
- 現在の仕事、家庭、健康、趣味などについて自己評価を行いましょう。
- 自分の満足度や不満を明確にすることが第一歩です。
2. 新しいことに挑戦してみる
- 興味がある分野の本を読む
- セミナーやワークショップに参加する
- コミュニティに参加して新しい人間関係を築く
3. プロフェッショナルに相談する
- キャリアコンサルタントやライフコーチに相談することで、自分の視野を広げられます。
セカンドキャリアは「次のステージ」への扉
40代のセカンドキャリアは、やり直しではなく「次のステージ」へのステップです。仕事だけにフォーカスするのではなく、人生全体を見据えた設計を行うことで、あなたの未来はより明確で充実したものになります。
「あなたは今、自分のキャリアやライフステージについて、どれくらい明確に未来を語り、現在の状況を認識していますか?」
今、この問いに向き合うことで、あなたのセカンドキャリアはきっと素晴らしいものになるでしょう。
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是非一度時間をとって取り組んでみては如何でしょうか。